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返信先アドレスの設定(Reply-toヘッダー)
送信したメールに相手の方が返信を行うと、送信元に設定されたメールアドレスが返信メールの宛先メールアドレスに自動的に設定されますが、Reply-toヘッダーを使うことで返信時に設定される宛先メールアドレスを任意のアドレスに設定することができます。
GmailでもReply-toヘッダーの設定は可能です。ここではReply-toヘッダーの設定方法について解説します。
1.返信メール作成時に設定される送信先
2.返信先アドレスの設定方法
3.返信先アドレス設定後の動作確認
まずReply-toヘッダーを設定していない場合の挙動を確認しておきます。例として次のようなメールを作成し送信しました。
メールを受け取った人がそのメールに対して返信を行うと、返信メールの宛先は自動的に元のメールの送信元メールアドレスが設定されます。
このように返信を行うと通常は元のメールの送信元に対して返信メールが送信されてるようになっています。
それでは返信際アドレスの設定方法について解説します。返信先アドレスの設定は、メールを作成する時の送信元アドレス毎に1つ設定でき、メール作成毎に切り替えることはできません。
設定を行うにはメールの設定画面を表示し「アカウント」タブを表示して下さい。
「名前」のところにGmailのメールアドレスと後から追加したメールアドレスが表示されています。(メールアドレスの追加については「メール送信時に別のアドレスをFromに設定」をご参照下さい)。ここに表示されているメールアドレス毎に返信先アドレスを設定することができます。
今回は元々のGmailのメールアドレスに対して設定を行ってみます。対象となるメールアドレスの右側に表示されている「情報を編集」と書かれたリンクをクリックして下さい。
「メールアドレスを編集」画面が表示されます。「別の返信先アドレスを指定」と書かれたリンクをクリックして下さい。
返信時に宛先として設定したいメールアドレスを「返信先アドレス」の右にあるテキストボックスに入力して下さい。ここで入力するメールアドレスは事前に登録などは不要で任意のメールアドレスを設定できます。
今回は次のようにメールアドレスを入力しました。設定が終わりましたら「変更を保存」ボタンをクリックして下さい。
設定が完了すると「アカウント」タブの「名前」のところで、メールアドレスの下に設定されて返信先アドレスが表示されます。
これで返信先メールアドレスの設定は完了です。
では改めてメールを作成し送信します。メールの送信元は先ほど返信先メールアドレスを設定したアドレスで作成しています。
メールを受け取った人がそのメールに対して返信を行うと、返信メールの宛先は設定された返信先メールアドレスが設定されることが確認できます。
このように返信先メールアドレスが設定されているメールの場合、そのメールに対して返信を行うと送信元メールアドレスではなく設定された返信先メールアドレスが設定されます。
なお返信先メールアドレスが設定されているかどうかは、届いたメールの詳細を表示することで確認することができます。
それでは返信先メールアドレスが設定されたメールのソースを確認してみます。
Delivered-To: hanayanootokui@gmail.com
Received: ----
Reply-To: tebukuroya@hotmail.co.jp
Date: ----
Message-ID: ----
Subject: ----
From: ---- <honyanomise@gmail.com>
To: ---- <hanayanootokui@gmail.com>
返信先アドレスを表す「Reply-To」ヘッダーが追加されており、その値が設定した返信先メールアドレスになっていることが確認できます。
返信先メールアドレスは、メールに対して返信する場合に送信者とは別のメールアドレスに対して送って欲しい場合に便利な機能です。ただ送信者毎に1つしか設定できず、メールの作成時ではなくあらかじめて設定しておく必要がありますので、一時的に設定変更を行いたかった場合には元に戻しておくことを忘れないようにしてください。
( Written by Tatsuo Ikura )