CcとBccに宛先を入力してメールを送信

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メールを送信する時にメールの送信先は「To」に指定しますが、同じメールをコピーとして他の人に送信しておきたい場合に使われるのが「Cc」と「Bcc」です。ここではCc及びBccに宛先を指定してメールを送信する方法を解説し、届いた相手にどのように表示されるのかを確認します。

1.Cc及びBccに宛先を指定
2.Cc及びBccを使用した場合の送信済みメール
3.送信先に届いたメールの確認
4.Bccに複数のメールアドレスを入力した場合
5.他のメール環境からBccにメールアドレスが指定されて送信されたメールを受信した場合

「Cc」はカーボンコピー(Carbon Copy)の略で本来の宛先ではないけれど同じメールを送っておきたい相手を記載します。例えばお客さんにメールを送信する時、本来の宛先である「To」はお客さんのメールアドレスですが「Cc」に上司のメールアドレスを指定することでお客さんに送ったメールと同じ内容を上司にも送信することができます。

「Bcc」はブラインドカーボンコピー(Blind Carbon Copy)の略で「Cc」と同様に本来の宛先ではないけれど同じメールを送っておきたい相手を記載します。「Cc」との違いは「Cc」の場合は届いたメールに「Cc」のあて先が記載されていますが「Bcc」を使った場合には届いたメールを見ても「Bcc」に記載されたメールアドレスが表示されません。その為、送信者が誰にコピーを送っているのか送信するメールには表示させたくない場合に使用します。(後で実際のサンプルを表示します)。

では実際に試してみます。新規メール画面を表示して下さい。(「新規メールの送信」を参照して下さい)。

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「宛先」と記載されている個所をクリックして頂くと「To」と表示が変わり宛先が入力できます。

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そして「To」を入力した箇所の右端を見て頂くと「Cc」と「Bcc」という表示がされています。

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「Cc」に宛先を入力する場合には「Cc」と記載された個所をクリックして下さい。すると「Cc」に宛先を入力できるようになります。

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同じように「Bcc」と書かれた個所をクリックすると「Bcc」に宛先を入力できるようになります。

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宛先の入力方法は「To」の場合と同じですので「Cc」や「Bcc」に複数のメールアドレスを入力することもできます。その場合はカンマ(,)で区切って入力して下さい。

「件名」などの入力に移ると表示が次のように変わりますが、また「宛先」のところをクリックすると「To」や「Cc」に入力済の宛先を編集することができます。

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このように「Cc」や「Bcc」は「To」の場合と同じく宛先のところを一度クリックすることで入力することができます。

「Cc」や「Bcc」を使用した場合にメールを送信した側、及び受信した側でどのように表示されるのかを確認してみます。まずは送信した側で送信済メールを確認します。

Gmailの画面で左側のラベル一覧から「送信済メール」ラベルをクリックして「送信済メール」を表示して下さい。今までに送信したメールが一覧で表示されています。

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一覧の中からCcやBccに宛先を指定したメールを開いて表示してみます。すると「To」と「Cc」に入力した宛先は区別なく表示され、「Bcc」だけ分かるように表示されています。

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メールの詳細を表示すれば、「To」「Cc」「Bcc」にどのメールアドレスを入力したのかがはっきりと分かります。

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このように「Bcc」に宛先を指定して送信したメールであっても送信者自身は送信済メールを確認することで「Bcc」に誰を指定して送信したのかを確認することができます。

「Cc」や「Bcc」に宛先が入力されたメールが送信先に届いた時にどのように表示されるのかについて確認してみます。

まずは「To」に入力されたメールアドレス宛てに届いたメールです。届いたメールの宛名には「To」と「Cc」に入力されたメールアドレスしか表示されておらず「Bcc」に関する情報は見ることは出来ません。

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メールの詳細を確認しても同じです。「Bcc」に誰のメールアドレスが入力されて送信されたのかは「To」に指定されて受け取った人には分かりません。

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続いて「Cc」に入力されたメールアドレス宛てに届いたメールです。「To」の場合と同じくメールの宛先には「To」と「Cc」に入力されたメールアドレスしか表示されておらず「Bcc」に関する情報は見ることができません。

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最後に「Bcc」に入力されたメールアドレス宛てに届いたメールです。今度はメールの宛先には「To」と「Cc」だけでなく「Bcc」に関する情報も表示されています。

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メールの詳細を確認すると「Bcc」に自分のメールアドレスが入力されて送信されたものであることが分かります。

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このように「To」や「Cc」に入力されたメールアドレス宛てに届いたメールには「Bcc」に関する情報は一切表示されていないので「Bcc」が使用されたかどうかも分かりませんが、「Bcc」に入力されたメールアドレス宛てに届いたメールには「Bcc」に自分が入力されて送信されてきたメールということが確認することができます。

ただしBccに入力されたメールアドレス宛てに届いたメールに「Bcc」に関する情報が表示されるのはGmailのメールアドレスからGmailのメールアドレスに対して送信されたメールだけです。一般のメールクライアントから送信されたメールの場合はGmailで受信したとしてもBccに関する情報は表示されませんのでご注意下さい。このページの後半で検証しています。

先ほど「Bcc」に入力されたメールアドレス宛てに来たメールには「Bcc」に誰が入力されていたか確認できましたが、「Bcc」に複数のメールアドレスが指定されていた場合にはどのようなメールが届くのかを確認してみます。例として次のようなメールを作成し送信しました。

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「To」の他に「Bcc」に二人のメールアドレスを入力してあります。それでは「Bcc」に入力された送信先の内の一人に届いたメールを確認してみます。すると「Bcc」に関する情報も表示されていますが、「Bcc」に入力された二人の内自分に関する情報だけが表示されています。

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メールの詳細を確認してみても、「Bcc」に関する情報は自分に関することしか表示されておらず、もう一人「Bcc」にどのメールアドレスが入力されたいたのかは分からないようになっています。

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このように「Bcc」に入力されたメールアドレス宛てに届いたメールであっても「Bcc」に誰が入力されていたのかは自分に関する情報しか確認することができません。

「Bcc」に関する情報が「Bcc」宛てに届いたメールで確認できるのはGmailが独自に情報を付与しているためです。その為、他のメールサービスを利用されているところから「Bcc」に自分のメールアドレスが指定されたメールを受け取った場合、通常は「Bcc」に指定されたから届いたかどうかは判別することができません。

例としてYahoo!メールから次のように「To」と「Bcc」にメールアドレスが入力されたメールを送信してみます。

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「Bcc」に入力されたメールアドレス来たメールを確認してみます。すると「To」に関する情報しか表示されておらず、自分宛てになぜメールが届いたのかははっきりと分かりません。

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メールの詳細を確認してみても同じです。届いたメールには「To」に関する情報しか表示されておりません。

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このように一般的には「Bcc」に自分のメールアドレスが入力されたメールを自分が受信した場合、「Bcc」で送信されたのか、それとも「To」に書かれているメールアドレスが実はメーリングリストのメールアドレスで、そのメーリングリストに自分のメールアドレスが登録されているから届いたのかを判別することはできません。

( Written by Tatsuo Ikura )