スクリプトの記述

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スクリプトを記述する上での基本的なルールを確認します。なおJavaScriptをXHTMLファイル内や外部ファイルにどのように記述するかについては「JavaScriptの記述方法」を参照して下さい。

スクリプトを記述していく上で基本的なルールは次の通りです。

1. 大文字小文字は区別する
2. スクリプト内の空白と改行は無視される
3. 文の区切りにはセミコロンを付ける

順に確認していきます。

大文字と小文字

JavaScriptにおいては大文字と小文字は明確に区別されます。変数などに名前を付ける時や、または既に定義されている予約語を使う場合には大文字小文字も正確に記述する必要があります。

var num = 10;
document.write("<p>" + num + "</p>");
document.write("<p>" + Num + "</p>");

上記では変数「num」に値を代入した後で出力しています。大文字と小文字は区別されるため2行目では変数の内容が出力されますが、3行目では変数「num」ではなく「Num」を出力しようとしているため何も出力されません。(変数「Num」には何の値も代入されていないため)。

現在広く使われているプログラミング言語のほとんどは大文字小文字は区別されますのでJavaScriptが特別ということはありません。

スクリプト内の空白と改行

何らかの処理を行う為に記述されたスクリプトを「文」と呼びますが、文の中で空白やタブなどの空白文字と改行は自由に挿入できます。(もちろん単語の中に空白や改行を入れると意味が変わってしまいますので、あくまで単語と単語の間の空白や文全体の前後などです)。

よって文の先頭に空白やタブを挿入し字下げして記述したり、長い文を途中で改行することも可能です。

var num = 10;
    var num = 10;
var num  =   10;
var num =
10;

上記はいずれも同じ文として扱われます。ただし次のように単語の途中に空白を入れてはいけません。

var nu m = 10;

他のプログラミング言語では改行が文の区切りを意味する場合もありますがJavaScriptでは改行は自由に入れることが出来ます。

文の区切り

文の区切りについてJavaScriptでは実際には必要ない場合があります。どこからどこまでが1つの文なのかある程度はJavaScriptが判断し自動で区切り文字のセミコロン(;)があるものと処理してくれます。

var num1 = 10
var num2 = 
20

上記はいずれもエラーとはならず正常に処理が行われます。

ただJavaScriptに文の区切りの判断を任せた場合、意図しない位置で文が区切られてしまう場合もあり分かりにくいエラーの原因となります。またスクリプトを見た時にもどこからどこまでが1つの文なのか分かりにくくなります。その為、文の区切りにはセミコロン(;)を用いて明示的に文の区切りを表すようにします。

var num1 = 10;
var num2 = 
20;

またセミコロンを記述すれば1つの行の中に複数の文を記述することも可能です。

var num1 = 10;var num2 = 20;

このように1つの行の中に複数の文を記述する場合は、文の終わりにセミコロン(;)が必須となります。

( Written by Tatsuo Ikura )