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オブジェクトとnull
JavaScriptでは文字列、数値、論理値が基本となるデータ型ですがこの他にオブジェクトと呼ばれるデータ型が存在します。
オブジェクト型は基本データ型のように単独の値ではなく、様々な値を集めたり組み合わせたものと考えて下さい。オブジェクト型には色々な種類があります。例えば複数の値を集めて名前を付けたものはオブジェクト(オブジェクト型のオブジェクトです)と呼ばれますし、同じように複数の値を集めて番号を付けたものは配列と呼ばれます。
オブジェクトに関しては別のページでそれぞれ詳しく確認していきます。ここではデータ型の1つとしてオブジェクトというものがあるということだけ覚えておいて下さい。
オブジェクト型の特殊な値にnullがあります。nullは「有効な値が存在しない」ということを表すために使われる値でありJavaScriptで予約語として用意されているものです。
var num = null;
nullは値ですので上記のように変数に代入することも可能です。この場合、変数「num」には有効な値が存在しないことを表しています。ただnullは変数に代入して利用するというよりも、何らかの値を取得しようとした時に、有効な値が存在しなかった場合に代わりにnullが返されるといった用途で使われます。その為、値を取得した時にnullかどうかを判定することがよく行われます。
なおnullと似た値に未定義値(undefined)があります。この二つは別のものなので注意して下さい。(未定義値については「未定義値(undefined)」を参照して下さい)。
では簡単なサンプルで試してみます。
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd"> <html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" lang="ja"> <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html;charset=UTF-8"> <meta http-equiv="Content-Script-Type" content="text/javascript"> <title>JavaScript テスト</title> </head> <body> <script type="text/javascript" src="./js/script7_1.js"> </script> </body> </html>
/* オブジェクトの例 */ var person = {name:'山田', old:20}; document.write('<p>' + person.name + '</p>'); document.write('<p>' + person.old + '</p>'); /* 配列の例 */ var pref = ['東京都', '大阪府', '北海道']; for (var i = 0; i < pref.length; i++){ document.write('<p>' + pref[i] + '</p>'); }
上記を実際にブラウザ見てみると次のように表示されます。
( Written by Tatsuo Ikura )